アメリカでコーヒーが作られているのは、ハワイだけです。
1890年前後にハワイのコナ地区でコーヒーの栽培が始まりました。
コーヒー産業を支えていたのは、初期はハワイアン労働者、次いで中国系、ポルトガル系の移民たちでした。
1900年初期に世界的にコーヒーが大暴落し、プランテーション形式のコーヒー農園は崩壊します。
その後、コーヒー栽培農場を小作人に貸すという農場主が現れ、そこに日経移民が参加するようになります。
それ以降コーヒー栽培を担っていたのは、ほぼ日系移民でした。
日系移民は身を粉にして働き、貧しい生活の中で良質なコーヒーを作り続けてきました。
その証拠に今もハワイのコーヒー農園では、作業場をクリバ、豆の乾燥棚をホシダナと呼ぶなど、日本語の名称が使われています。
コーヒー栽培は機械化が難しく、コーヒー豆はひと粒ひと粒手で収穫しなければなりませんでした。
特に1929年以降、とても厳しい生活が続きましたが、日系移民は創意工夫しながら、コナコーヒーの未来を信じて懸命に働きました。どういう日系移民の勤勉さと努力が実り、コナコーヒーを世界のコーヒーを代表するプレミアムコーヒ
ーへと成長させたのです。
ブルーマウンテン、キリマンジャロと並んで世界三大コーヒーと称されるハワイコナ、ハワイのコナ地区で生産されていることから、コナという名前がつきました。世界のコーヒー流通量の1%以下の希少銘柄です。
等級としては、エクストラファンシー、ファンシー、NO.1,セレクト、プライムに区別されます。
等級の分け方は粒の大きさと欠点豆の含有量で、ハワイ州で明確な基準が決められており、それに合わない豆はコナコーヒーを名乗ることができません。
コナコーヒーは標高600m前後の土地で栽培されており、味の特徴はクリーンな酸味とフルーティな香りです。
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